終わった〜!Vendemmia 1

主人とわちきと主人の従兄に手伝ってもらって、vendemmia, ぶどうの収穫を終わらせた。

これが家で飲むだけのワインを作る為の、手作業用でやる時の単純な機械。わちきん家では、ブナ科の木でイタリアでは、ロベーレ(Rovere、日本語ではフユナラ)という大きな木でできたワイン用の樽である。2年前までは、100年ぐらい使われてたものを使ってたけど、とうとうそれが昨年壊れてしまって、昨年から親戚から譲っていただいたものを使ってる。

摘んだぶどうをこのようにして、ぶどうを潰す機械に入れる。ちなみに、わちきのうちのぶどうは、Merlot, 日本名はメルローという種類で、フランスとイタリアではわちきの住んでる地方でワインを作るの使われている。日本では、山梨県や長野県で使われてるようだ。

このようにして、潰したものが全て、ぶどうのふさもぶどうの皮も全て、この樽に溜めて数日おいて発酵させる。その間、1日2回はかき混ぜる。


次の工程は、またこの次。


お疲れ〜、マリト君(マリトとはイタリア語でmaritoと書いて夫という意味)‼︎
ゆっくり休もうね。

美味しいのを食べ、よく喋る、イタリア人!

イタリアには、今はいろんな国の料理のレストランがある。また、マクドナルドやバーガーキングとか、ケンタッキーとか、いろいろ。しかし、わちきが来た20年前ぐらいは、そうではなかった。
その頃もチャイニーズレストランもちらほらあったけど、中はがら〜んと。そのうち、姿を消す。マクドナルドも、あれ、この間まであったよね〜、とヴェニスの街の中、でもなくなってたり。バーガーキングもあったけど・・・、とこんな感じだった。
イタリアで、新しいものを定着させるには、他の国より忍耐が必要である。なぜか、ん〜いろいろあるけど、わちきの目から見た限りでは、美味しいものが、手作りのものが好きだから。


レストランでもどこでも、食事をオーダーして、時間がかかっても大丈夫。
だってお昼休みは、1時間半から2時間あるし、レストランに行っても、時間かかっても、おしゃべりするから、あっという間に時間が経っちゃうし。手作りで、美味しいものを食べた方がいいもの。
だから、それぞれのレストランでは、得意なものがある。ピザ屋さんも同じ。素早く作る、というより、時間が多少かかったとしても、ここならではの味、料理を作る。だから、気に入ったレストランができると、そこにいつも行く。特に家にお客さんが来た時なんて、そういうところに連れてくよ。
だから、ファーストフードができた頃は流行らない。すぐできても、みんな同じ味。それに、すぐできるということは、そこで準備してるわけではなく、工場ですでに作られたものでしょ。だから、あまり体に良くない、と思ってるから。


イタリア人は、美食家かもしれない


ところで〜、
イタリアのレストランは賑やかだよ〜。特に、ピザ屋さんなんかは。もう、みんな喋りまくるから、聞こえないと声がよりでかくなるから、いいよ〜、気楽で!子供が騒いでても気にならないから。今は、もう日本のレストランに行くと、緊張しちゃう。
イタリアに来て、レストランに入ったらびっくりするよ〜。

親子三代が住む家

日本はあまりわからないけど、どこでも嫁姑問題はあるよね。
だいぶまえに日本で、嫁姑のことのをテレビでやってたけど、いいお話もあるけど正直言ってイタリアでよかったかも、と思った。詳しいことは、また今度。
離れて暮らした方めんどくさなくていい、と思うかもしれないけど、どうかね、それは。
わちきは、同じ屋根の下に一緒に住んでるけど。とは言っても2階立てでそれぞれにキッチンとトイレ・バスと寝室があるから。別れようと思えば別れられるけど、中に階段があるから、行き来はできる。
最初、義理の父が生きてた時は一緒だったけど、今は別々。1階にお義母さんで、わちきたちが2階を使ってる。でも、わちきが基本みんなの食事を作ってるし、行き来は自由だ。いつも、顔を見合わせてる。普通は、食事は別々だけど、復活祭とかクリスマスとか、大切な祝日の時とか、家族のお客さんや親戚が来た時は、みんな一緒に食べる。
これが、理想の家かもね、と今は思う。


しかし、こんなわちきのような家庭は、イタリアでも珍しい。
昔は同居するのが普通だけど、20年前でも普通はみんなバラバラ。だから、みんなに同情されてたし、なんで家を出ないのか、と言われてた。
同じ敷地内に、親が家を立てて、子供夫婦がそこで暮らしてる家も結構あるけど、だんだん親から離れて仕事の関係で遠くに行ったり、家を借りたり買ったりする予算の関係で、離れたところに暮らす人たちも増えてる。家庭を持って、親や義理の親と住む人は、だいぶ減ってきてる。
でも実際は、みんな親や義理の親と住みたくないから、親の住んでるところから出て行って生活してるのが現実。


わちきの経験からは、台所を共有しない事、そして、1人で好きな事ができる、1人でいられる部屋があれば、それで、やっていけるよ、やる気があれば。いろいろあってもそれなりにやっていける。傷つきたくないし、めんどくさい、煩わしいから、やろうとしないだけで。


いろいろ人間関係でぶつかりあった方が、人間として成長できるし。ただし、乗り越えようと思う気さえあればだけど。また、家族の価値、人生の意味が分かってれば、逃げられないけどね。自分のことだけ考えてたら、できないことだと思う。
わちきの義理の母に、何度出て行ってもいい、と言われたことか。
なんか、財産宛に住んでるように思われてるかもしれないけど、別にわちきは何もいらない。まあ、イタリアは基本的に、親が亡くなった場合、財産はその子供たちに平等に分けられるから。わちきには、何もいう権利がないし、口を出す気も全くない。親が亡くなってからも平和でいられるように祈るだけ。


わちきは、年取った夫婦が、また、老人が1人で生活してるのを見ると、淋しく感じる。
イタリア人は、自分の親が1人になると、老人ホームにはあまり送らない。お金がかかるから。だから、家政婦さんを探して、一緒に住んでもらったりする。
でも、もちろん人によっては1人でなんでもできるし、気軽だから、と言って、1人で住んでる人も少なくはないよ。でも、いろんな不安を抱えてる。
わちきは人の子として、親と一緒に住みたいけど、住んだらいろいろあるから、できれば、家を建てられるのなら、お年寄りが気楽に居られる部屋と小さなキッチン・トイレを作ってあげて、その他に1世帯が住めるような一軒家を作れたら、それでいいと思ってた。
今住んでる家は、主人が小学校の時に親が建てた家だが、2階建てで、中が繋がってるアパートのような家だ。もともと、夫の親が子供夫婦と一緒に過ごしたい、という思いがあって建てたので。


実は、わちきの父の実家の家がそういう作りだった。田舎の農家の家だから、多分そういう作りができたと思うけど、玄関を入ると、玄関の左側に10畳ぐらいの部屋があって、右側には6畳ぐらい部屋がある、玄関から奥に歩いてって、そこにキッチンがある。それは、土足で使うキッチン、コンクリートの床である。そして、居間の向こうは、隠居部屋があって、小さい台所がある。そこはもちろんドアで仕切られている。で、右側の部屋から、2階にいける階段があって、2階には3つ部屋がる、という感じ。
こういう家、いいなあ、と小さい頃から憧れてた。でも、日本で、今こんな家を建てるとしたら、お金がかかるだろう。現実、難しいよね。


ほんと、義理の親に感謝。一緒に住まわせて頂いてるので。
ほんと、世界の人が、家族みんなで幸せに住めるようになったらいいよね。